医療機関に多い勤務体制について

24時間体制の病院勤務の場合、看護師は不規則な勤務になるので大変です。しかし、勤務体制が違うと余暇の過ごし方や疲れ方が変わるため、看護師はそのことを知っておく必要があります。

看護師の勤務体制は基本的に2交代制か3交代制のいずれかのシフトであることがほとんどです。2交代制の場合は、日勤と夜勤に分かれ、12時間ごとに交代している医療機関と、日勤が8時間、夜勤が16時間で交代している医療機関があります。16時間夜勤の場合は、勤務時間内で食事や休憩と仮眠時間を合わせて、最低2時間の休憩時間が設けられていますが、長時間勤務は体力の消耗が大きいことがネックになります。そのため、次の勤務まではしっかり休養ができるように休日が挟まれています。したがって、プライベートの時間がしっかり確保しやすいというメリットがあります。

一方3交代制の場合は、日勤と準夜勤、深夜勤とに分かれ、それぞれ8時間ずつで交代することになります。各勤務帯で45分の休憩があり、1回当たりの勤務負荷は2交代制に比べると少ないのが特徴です。しかし、シフトによっては仕事終了から次の出勤までの時間が短く、ONとOFFとの切り替えが煩雑になりやすいようです。医療機関によっては準夜勤の終わる時間を終電に遅れないように組まれているところもありますが、それでも体への負担は大きいと言われています。

このように、2交代制と3交代制の勤務には、一長一短の違いがあります。そこで、最近では、2交代制と3交代制の両方を取り入れる医療機関や独自の夜勤シフトを組む医療機関も出てきています。ですから、看護師は、どのような勤務体制が自分のライフスタイルに合っているかを考え、無理なく働ける職場を選ぶことがライフワークバランスの充実には欠かせないのです。